注釈:イエロー編の後、グリーン編を書くまでの間の小話です。
1
ブラックこと剛二は、戦闘スーツを着て自身の武器である棒術用のステッキを握り締めた。野球だけでなく戦闘訓練で仕上げた肉体はスーツにキュッと包まれ美しいシルエットで、すっきりとした和顔が真面目そうな若いヒーローを更に幼くしている。一度だけ深い溜め息を吐き、ほんの一瞬躊躇いを見せる。
「兄さん、ドアを開けるよ」
「ま、待て……!」
部屋の中には、毎日の様に戦闘を繰り返している者達と、全く同じ姿をした兄・剛一がいた。ラグビー部主将であり、剛二と良く似た彼は、既にダークノアの下僕として洗脳・改造を施されていたのだ。手淫の最中だったのか、全身を覆うダークスウツは汗でテカり、肉棒は糸を引きながら反り返っている。
「動かないで」
悲鳴の様な自分の声に、剛二自身が驚いた。ステッキを器用に回し身長よりも長く変形させて構える。
「お前……戦隊の…」
驚きっ放しだった剛一も戦闘員としての本能が回復し、臨戦態勢となる。
「そうか…道理で俺のカラダに魅了されない訳だ。剛二も立派な戦闘員になって、ダークスウツに身を堕とせば良かったのに」
にやにやと剛一はイヤらしい色香を漂わせながらそう言った。
(これは今までの兄さんじゃない、兄さんじゃない、兄さんじゃない)
震える手を抑え、剛二は兄を睨み付けた。動揺は隠せない。それでもグリーン・優介の手を煩わせる訳には行かなかった。レッド・ブルー・イエローと戦力の半数以上を失った今、自分の不始末を押し付ける様な真似は出来ない。
「もっと早く気付いてあげられれば良かった……」
涙で滲みそうになる視界を、さっと拭う。
「剛二、お前もダーク様にお仕えして一緒に淫乱な兄弟になろうぜ。毎日気持ちイイ、最高だぜ。雄を犯して、ケツマンコぐちゃぐちゃにされて、もう直ぐみんなダークスウツを着て盛り合う様になる。その邪魔な服取っ払ったら、俺の黒いザーメン浴びせて変態にしてやるからよ」
「兄さん……ごめん…」
若いヒーローの目に、もう迷いは無かった。電光石火の如くステッキが閃き、剛一の太い首に横薙で当たる。鈍い音がしたが、ダークスウツと発達した筋肉が剛一を守った。
「それくらいじゃ俺は倒れねぇ!!」
黒くピッチリ包まれた腕が剛二に伸ばされた瞬間、ステッキから高圧の電流が流された。
「あがががががぁぁぁああっ!!」
「倒れてくれ!!」
ビクビクと身体を痙攣させ、剛一は巨体を床に投げ出した。白目を剥き、口の端に泡を噴いている。チンポからはかなりの量の黒精が溢れ、剛二はそれに触れない様、注意をした。
「此方ブラック、任務完了。献体……兄さんを確保した」
『グリーンだ、了解……済まなかったな』
「いいえ。処理班の手配を頼みます」
剛二は無線を切ると、両手で顔を覆った。
2
無菌室を思わせる真っ白な部屋の真ん中に、二人の戦闘員は拘束されていた。全身を覆う真っ黒なスウツは、擬態をする気もないのか二人を全裸以上に辱めている様に、皮膚とほとんど同化していた。筋肉の鎧を纏った戦闘員の名は、イエローの失踪場所に倒れていた修吾と、先程剛二の倒した実の兄・剛一である。その異様な出で立ちにも関わらず、戦闘員は穏やかに眠っている。それをガラス越しに優介と剛二は見守っていた。
「……それ、本気ですか」
剛二が信じられない、といった顔で優介を見つめる。
「ああ」
優介はいつもと変わらぬ笑みで受け流した。
「兄さんを、そんな目に合わせるなんて出来ない!!」
強く叩かれた壁にビシッと罅が入る。剛二の表情は硬く、今にも優介に殴りかかりそうだった。
「殺したりはしない」
「当たり前でしょう!!」
「剛二、考えてくれ。もう時間が余りないんだ。君のお兄さんが言った事が確かなら、俺達は本当に急がなきゃならない。それに、もしかしたらダークスウツ、いや、ダークの犠牲者を助ける方法だって見つかるかもしれない。そしたら、君のお兄さんだって、元通りになるかもしれないじゃないか」
剛二の瞳が揺れ、顔を伏せる。優介は後一押しだと確信した。
「これが、みんなの為なんだ」
「……わかりました。でも、お手伝いは出来ません」
「わかってる……休んでいてくれ」
剛二は優介に一礼し、その場を後にした。優介は一人になると声を出して笑い、実験の準備を始めた。
3
「うおあっ!!」「や、止めろっ!」
優介は二人の訴えに一切耳を貸さず、いそいそと準備を進めた。まず巨大化したチンポに尿瓶の様な機械を装着させた。ベッドを変形させるとぷりっとしたケツに埋もれたアナルにローターを挿入し、内股と睾丸にもパッドを当てる。分厚い胸板にポチッと浮かんだ乳首には金属製の洗濯挟みを着け、戦闘員達は屈辱的な格好にされてしまった。
「本意じゃないけどね。俺は手段を選ばない」
睨み付ける修吾と剛一に対し、優介は冷淡に言った。
「今からローターを動かして、君達の黒精を頂く。俺はそれを利用してダークスウツの構造を解析したり、君達に効果てきめんの兵器を開発したりしようと思う。ただ、ダークノアの情報、特にレッド・ブルー・イエローまたはダークに関しての情報を話してくれたらローターを止めよう。つまり、射精して兵器の開発を許すか、情報を売って最悪の被害を免れるか、のニ択ってわけ」
優介がスイッチを入れると、ウィィィンと微かな振動音が響き始める。修吾はカラダを仰け反らせ、剛一は拘束を外そうともがき始めた。
「超筋戦隊のスーツや武器は俺が開発した。開発が無理だと思うならそれも良いけど、俺は絶対作ってみせる」
早くも修吾の容器に先走りが流れ込み始めた。一方、剛一は顔を真っ赤にして小刻みに筋肉を揺らしている。込み上げる性欲を必死に堪えている様だ。
「おお、修吾の方が良いペースだな」
優介は無遠慮な手付きで修吾の豊かな胸筋を揉んだ。
「ぐあああああああーっ!!」
悲鳴と共に修吾のチンポから黒精が噴き上げ、容器にみるみる溜まっていく。腰を突き上げる動作は激しく、一見爽やかな修吾が淫乱な青年として改造されている事を強く感じさせた。
「くっ……修吾!!ダーク様の為に、堪えるんだぁっ!!う……ぐぅっ!」
「は……ひっ、キャプテン……あ、また…イクッ!!あ、あぁぁあ…ダーク様ああ!!」
連続で射精する修吾は、恥辱と屈辱で涙を流していた。勿論、優介は最初から修吾の方のローターの強さを上げており、二人の協調性を乱す作戦だった。
「ほら、修吾の黒精はもう半分近い。剛一の分も射精しても良いぞ」
「ああ……俺のせいで、みんなが…ダーク様が……」
虚ろな目で男泣きする修吾を見て、優介は洗脳の重篤さを感じた。
「泣くな!耐えていれば必ずダーク様が俺達をお助け下さる!!」
「それはどうかなー」
優介はこっそりスイッチを操作し、剛一のローターの振動を強くした。
「はああ、くっ!ぬおおああああ!!」
ぶっといカラダをよがらせ、剛一も修吾と同じく悶絶し始めた。流れ出した先走りは止まらず、無菌室にはイカ臭い匂いが立ち込めていく。
「んああっ!ダーク様ああああっ!!」
膨らんだ竿から爆発する様に黒精が飛び出し、容器の底に叩き付けられる。厳つい顔を歪め、剛一は全身を突っ張らせて果てた。
「あああっ!!止まんねぇっ!!止まんねえええっ!助けてぐれぇぇっ!!」
「また出るゥッ!ザーメン出ちまうっ!!あ、あ、うわああああっ!ダーク様、お許し下さいィイッ!!」
無菌室は阿鼻叫喚に包まれ、戦闘員達の絶頂が何度も繰り返された。泣き叫ぶ二人を、優介は冷ややかに見ていた。そこには情などは一切無く、どちらが正義の味方なのか見紛う程である。容器は7割近く精液で満たされ、残る所も僅かとなった。
「あ……ぁあ……」
叫ぶ気力も無くし、呻きと共に修吾が射精した。16連続でもなお衰えない性欲に、優介は心底嫌気が差した。
「もう直ぐ満タンだな……。お前らが淫乱で屑だから、ダークノアはお終いかもな」
精神的な揺さぶりに反応したのは、やはり修吾だった。縋る様な目で優介を見るので、彼は優雅な仕草でローターを止めてやった。
「何だ?」
「話す……だから、もう止めてくれ…」
息も絶え絶えに修吾は訴えた。脂汗をかいた肌とそれを吸ったダークスウツは淫靡に光り、濃厚な雄の匂いを放っている。
「修吾……!!」
剛一が咎める様に睨み付けたので、優介は躊躇う事無く彼のローターを最強に設定した。
「があああああああ!!!」
前立腺を刺激され、即座に果てる剛一。快楽の余り飛んでしまった様で、目の焦点が合っておらず涎が口の端から流れていた。
「キャプテン!!」
「さあ、剛一を助けたければ洗いざらい話すんだ」
「本当に助けてくれるんだな?」
「……ああ」
そこで優介は初めてにっこりと笑い、修吾の話をメモし始めた。
※
呼吸器を剛一に着け、優介はスイッチを入れた。揮発性の性興奮剤と、自分自身の体臭を混合した気体が吸入され、剛一の忠誠心に基づく理性は消し飛んだ。獣の様に唸り、容器を満タンにして溢れさせた。修吾はそれを信じられない面持ちで眺めている。
「本気で俺が約束守ると思った訳?」
剛一の容器を回収し、空撃ちになった彼のイチモツを特殊な溶剤で清めながら優介は言った。
「貴様あああっ!!」
修吾が叫ぶと、右腕の拘束具が壊れ、その拳が優介の頬を強かに殴った。優介はそれを余裕の表情で受け、荒々しく修吾の鳩尾に蹴りを叩き込む。
「がはっ!!」
「強度不足とは、我ながら情けないよ。ホント、レッドを見てた時から思ってたんだけど君達って脳味噌まで筋肉なんだね。これは遊びじゃない。戦争なんだよ。俺とお前らのな」
凄まじい勢いで彼は修吾の顔を何度も殴打した。狂気を予感させるその表情はしかし、繊細さと自らの行為に対する嫌悪感で占められていた。
そうして彼は、修吾専用の呼吸器を手に取る。
「や……止めろ……」
「止めない」
首を振る修吾を抑え、カポッと呼吸器を装着させる。化学物質と嗅ぎ慣れた自分自身の汗臭さが鼻孔を刺激した瞬間、修吾は意識を手放し拷問の様な長すぎる射精が訪れた。