1
「先輩、予備校どこ行ってましたか?」
きゅっと凛々しい眉を八の字に曲げて、芝里は大学生の櫛田に泣きついた。S高特待生の芝里は同じ特待生の立場であり、無事有名私立大学に進学を果たした櫛田を尊敬していたし、どの先輩よりも親しみを感じていた。だから、成績が振るわない焦りも、恥ずかしさを感じながらも、櫛田にだけは素直に打ち明ける事が出来たのだ。
「うーん……そうだなぁ…」
思案をする櫛田は、顎に手を当てる。大学生になってから黒かった髪を焦げ茶のウルフヘアーに変え、遊んでいる雰囲気を露骨に隠さなくなったが、部活は真面目にハンドボールを続けているらしく、よく日に焼け、逞しい手足が覗いていた。
「お前、まだハンドやってる?」
不意に二の腕をワイシャツの上から揉まれ、芝里は驚いた。引退後間もない肉体は、櫛田程では無いが、十分に鍛えられている。硬い手応えが、櫛田の手に残った。
「まだセーフってとこか。芝里、見込みあるから連れてってやるよ」
櫛田は明るい笑みを浮かべ、戸惑いを隠せない芝里を半ば強引に連れて行った。
2
都内の駅に程近い、全面ガラス張りのビルの前に櫛田と芝里は立っていた。
「ここ……ですか?」
「そ。俺らみたいなスポーツ馬鹿に一時期なっていた様な連中が集まって勉強するわけ。全寮制でカリキュラムも超体育会系だし、実際しんどいかもしれない」
「頑張ります!」
「まあ、そんなに気張んなくても。すぐに慣れるし」
そのまま自動ドアに吸い込まれる様に、二人はビルに入って行った。
親しげにスタッフと話す櫛田を不安げに見つめ、芝里はパンフレットに目を通した。凄まじい実績の中に、櫛田の大学や芝里の志望校も二桁の合格者数を出している。この予備校は本物の様だった。
「見学、させてくれるって」
3
芝里が驚いたのは、そこにいる誰もが一心不乱に授業を聴講している事だった。真剣な眼差しで、瞬きすら惜しんでいる様である。アスリート専用、というだけあって、全員が何かしらの運動部であった事が窺えた。
「今は授業中だから使ってないけど、酸素カプセルとかドリンクバーとかも他の階にあるんだぜ」
嬉々として語る櫛田に、頷いて返すしかない。
上階にあるレジデンス部分も、狭すぎず、備え付けの家電もあるのですぐに入居出来そうだった。
「相部屋になるだろうけど、楽しいと思う」
櫛田はそう言って、部屋を案内した。費用は、長期的に返済出来る仕組みであるらしい。
「すげぇ……、俺、ここで頑張ってみたいっす」
「おう!頑張れよ!」
櫛田の邪悪な笑みに気付かないまま、芝里は気持ちを新たに頑張ろうと決意した。
※
櫛田は芝里を見送った後、再びビルの中へと戻っていく。ICカードを差し込み、地下へと続く螺旋階段を下ると、自動ドアが眼球を認証して開いた。
「良い素体だ。まるで、去年の君の様だよ」
白衣姿の男が、櫛田の方を見もせずに言った。
「はい、ドクター」
立て膝をつき、従順に頭を下げる櫛田は、先程までの後輩思いの快活な様子とは打って変わって、固く真剣な表情になっていた。
「昔を思い出してね……君も一緒に見るかい?」
目の前のモニターに電源が入り、一人の男が泣き叫ぶ様子が映されていく――1年前の櫛田だった。
『がはっああぁぁあぁ!!うぎぃぃいいっ!おああぁあぁうあっ!』
尋常でない絶叫が、部屋にこだまする。酸素カプセルと称した機械が、生まれたままの姿の櫛田を戦闘員に改造していく。閉じ込められた櫛田はがむしゃらにガラスを叩くが、周りには白衣を着た男達が無表情にレポートを取っている。
口に当てられたらチューブから、噴霧状の黒精が注入され、頭にはヘルメット型の脳改造機が固定されている。
『う……あぁぁあ、嫌だ!嫌だあぁぁぁっ!俺はお前らみてぇになりたくねぇんだぁぁっ!ひっ!ぐあああぁぁあっ?!』
感極まった様に叫ぶと、櫛田はあっけなく射精した。純白の精液がガラスを汚すと、その次に汚らしい黒ずんだ精液が次々と飛び出していく。全身を痙攣させ、櫛田はダークの前に屈していった。
『あ……ひぃっ!きもちぃぃ……』
虚ろな表情で全身の力を抜き、櫛田は黒に包まれていく。全身を塗りたくって、ダークスウツが筋肉をより淫靡に浮かび上がらせた。
「どうだ、自分が凌辱されるのを見る気持ちは」
ドクターと呼ばれた男は、モニターから目を外し、控えている櫛田に目を向けた。白いワイシャツの中に、ダークスウツが這い回っているのが見える。スラックスに大きな染みを作り、櫛田は息を荒くしていた。
「すっげぇ……サイコーっす、あんな嫌がってた俺も、ダーク様とドクターのおかげで、立派な戦闘員にして頂いて……、洗脳されて変態になっちまって、俺、俺はぁっ!」
急に立ち上がると、衣服を脱ぎ捨て、ダークスウツのみの姿に変貌した。汗ばみ、チンポからはどす黒い先走りが糸を引いている。顎から下は一分の隙もなくダークスウツが密着し、櫛田の発達した鋭敏な感覚を絶えず刺激していた。
『俺はっ!ダーク様の忠実な下僕ですっ!』
モニターでは、完全に精神まで蝕まれた完成後の櫛田が映し出された。その一年前の姿より更に逞しく、更に忠誠心の高くなった櫛田は、手も使わずに果てた。
「うおおっ!……うへへっ……たまんねぇっす、この感覚……早く芝里にも味わわせてやらねぇと……」
ぎゅっと手を握り、櫛田は堕とす喜びに震えた。
4
「志木。よろしく」
「あ、俺、芝里。よろしく」
ぎこちない挨拶で、二人のルームメイトは自己紹介を済ませた。志木は真っ黒な体に坊主頭と、典型的な野球部員である。小柄だが逞しい肉付きで、理知的で整った顔をしている。坊主頭でなかったら、もっとイケメンだろうと芝里は思った。
「俺、まだ部活やってるから、朝早く起こしちまうかもしれないけど、勘弁な」
済まなそうに頭を下げる志木は、素直で律儀な印象である。
「全然気にしなくて大丈夫。俺、結構早起きだから」
芝里は慌てて答えた。こいつとなら上手くやっていけるかもしれない、不安が少し薄まっていく。
授業は熾烈を極めた。早く、難しい。芝里はAクラスだからかと思っていたが、志木のBクラスも似た様なものらしかった。
それに、二人の心を何より折ったのは、他の生徒達が私語を一言も発さず、全力で授業に臨んでいる事だった。休憩中も誰も喋らない。
「アイツら異常だって」
というのは志木の話。とにもかくにめ、二人の新入生は予備校のレベルに再び不安を抱く事になった。
その予備校では、食事も決まったものを食べなくてはならなかった。志木はいつもよく食べたが、芝里は何となく口に合わないと感じ、必要以上には食べない。
「メシ、段々ウマくなってきてねぇか?」
「いや、別に…。慣れただけじゃね?」
そんな齟齬が生まれるほどである。ダークノア特製の食事は、すぐに二人の健康的な肉体を蝕み始めた。
ある夜。
「ぐ……う……あっ……ああっ……」
苦しそうな寝言を聞き、芝里は目を覚ました。蒸し暑い夜なのでクーラーをつけていたのだが、タイマーで切れてしまったらしい。汗が寝間着にしていたスポーツシャツに貼りつき、不快である。
ふと、同じ様に寝苦しそうな志木に目を向けると、彼はハーフパンツを盛り上げ、両手をパンツの中に突っ込んで寝ていた。
「寝ながらセンズリこいてやがる……」
珠の汗が額に浮かび、ノースリーブのアンダーシャツがぴっちりと乳首を立たせていた。クチュクチュと先走りがパンツや指とに絡み付く音が部屋に響く。
「う……んあっ!……すげっ!」
寝言で呟くと志木は一回腰を突き上げ、ハーフパンツにどろりと精液を吹き出させた。真っ白でイカ臭い見慣れた液体が、同室の友人から噴き上がる――それを垣間見た芝里も、確かに股関を熱くしていたのだ。
※
「万事順調です。二人はもうすぐ完全にこちら側に堕ちるかと」
「そうか」
櫛田の報告に、さして興味を持った風でもなくドクターは答えた。手術台の上に横たえられた、30代半ばの脂の乗った男性に、躊躇なく薬物を投与していく。男は実験に実験を重ね、抵抗する気力も削がれていた。虚ろな目が、無影灯を見つめている。
「これで最後の試薬だ……素体番号003よ、お前はどんな姿に生まれ変わるのかな?」
「あ……ああ……ああああっ!」
苦しげな呻きに合わせ、男の身体は醜く変貌していく。見開かれた目は黒く濁り、ガチムチの肉体は痙攣と共に毛で覆われていく。
「グォォオォォオオオッ!」
人語を無くしたケダモノが、そこにはあった。ヒトの知能を退化させ、毛深くした姿。男の面影が残っているのが、逆に痛々しい。
「こいつも人からヒトへ堕ちたか。素晴らしい!欲望のままに生きる、この素体に相応しい姿だ!」
素体にされた男は、死刑囚であった。ダークノアは、重犯罪者を捕らえ、人体実験に使用しているのだ。
ヒゲ面に涎を絡ませながら、男はその逞しい肉体を震わせ、手術台から起き上がり、ドクターに跪く。ケダモノはダークノアの戦力として飼い慣らされていた。チンポからは、ドクドクと黒い精液が流れ出ている。
「ぐ……あ…、ダークサマニ、コノミヲササゲ……」
「よろしい。櫛田!コイツも調整してあげるんだ。使えなかったら、その時は『製造』に回せ」
「御意」
プレートの付いた首輪を引き、櫛田は男と共に闇に消えた。
5
(……まさか、俺が)
ボクサーパンツにべっとりと着いた精液を見て、芝里はベッドの上で呆然としていた。夢精をするのは、体全体にダークの力が及んだ証であるが、勿論二人はそんな事を知る由もない。
「なあ」
いきなり話し掛けられ、芝里は驚いて振り向く。志木が困った顔で立ち竦んでいた。何故か全裸で、日に焼けた部分と白い部分が情けないコントラストになっている。芝里はゴクリと唾を飲んだ。
「俺、昨日見ちまったんだ。芝里が……その、イッちまうとこ」
芝里は凍り付いた。
「でさ、最近俺も、寝てる間に出しちまう事多くて……、何なんだろ、溜まってんのかなお互い」
「志木、お前……」
話している間にも、志木のチンポはそそり立ち、今や完全に臨戦態勢であった。先走りが竿を伝い、床に糸を引いて垂れる。それはすでに黒くなりつつあった。
「俺、もう、我慢出来ねぇ!!」
芝里の目の前で躊躇いなくチンポを扱いていく志木。その姿はまさしく猿の様であった。全身から汗を流し、邪悪な力に身を委ね、快楽に服従していく。芝里はその様子をじっくりと視姦していた。チンポはじっとりと湿り、固くなりつつある。
「んおあっ!芝里、見てくれ、俺、俺はっ!あ、ぐあっ!!」
尋常でない量の精液が噴出し、壁や床に撒き散らされた。灰色の精液。キツい臭いも、最早二人にとって最高の媚薬であった。志木は、自らの手に付いた精液を舐め、すっかりダークノアの一員と変わらない程度の異常な性欲を受け入れていた。まるで、当然の様に芝里の目の前でオナニーを披露したのである。
それを見た芝里も、無意識に全裸になり、ベッドに仁王立ちになってチンポを扱き始めた。ダークの力が伝播し、志木と芝里をがんじがらめに束縛していく。自由意志は無くなり、雄の事で頭が一杯になっていく。戦闘員としての基礎が出来上がった後は、ダークに忠誠を誓う様洗脳を施されて完成である。櫛田も、最後ではあったが同様に堕ちたのであった。
「志木、俺のオナニーも見て、俺の、すっげぇ恥ずかしい姿、見てくれ!」
「おう!当たり前だろ!俺のくっせぇザーメンみてぇに、芝里のザーメン俺にぶっかけてくれよ!」
あられもない言葉を掛け合いながら、芝里は絶頂を迎えた。黒い放物線を描いて、精液は志木の身体にかかる。志木は感じ切っているのか、身を捩らせて喘いだ。
二人の身体が絡み合うまで、そう時間はかからなかった。
6
激しく絡み合う二人の映像を止め、櫛田は跪いた。
「上出来だ……、もう奴等にも自分達が何者になったのかわかっていくだろう」
「はっ」
ドクターの言葉に、ただ頭を下げる櫛田。股間が反応しているのは戦闘員の性だろう。
「どちらを先にしたい?」
「俺の手で、芝里を戦闘員にぃ……堕としてやりてぇ、です」
哀願する様に、櫛田は平伏した。ドクターは笑いながら櫛田の頭を撫でる。
「すっかり身も心も戦闘員、てわけか。じゃあ、仲良く同室のよしみで嵯峨と分け合うんだ」
「はっ!ダーク様の為に!」
嵯峨、と呼ばれた戦闘員と合流し、櫛田は口の端を邪悪に歪めた。
7
肉体の汚染は既に末期となっていた。特に、精液が完全に黒く変化した芝里にとって、授業中の逞しい男達がぎゅうぎゅう詰めになっている教室は、最早拷問に近かった。
(コイツ、学ランの上から胸板のカタチがわかる……)
(汗かいてんな、どんな臭いだろ?)
(胸元から毛が見えてるぜ、すっげぇ剛毛だなぁ)
等々、全く授業に集中する事は出来ない。しかし、成績は落ちるどころか寧ろ上昇傾向にあった。
(ん?)
いつもの様に男子生徒を物色していると、自分以外の男がみなアンダーシャツを着ている事に気付く。それも、顎先までをピッチリ包み、指先までを黒く覆い尽くしている。
(何だコレ……、超エロいな)
しかし、一度目を擦るとそれは消えてしまった。
以降、芝里は度々予備校にいる男達がアンダーシャツを着用しているのを瞬間的に目撃する。
「でさ、先生もみんなもそのアンダーアーマーみたいなヤツを着てるんだって」
「見間違いだろ。お前の願望じゃねぇかそれ」
ユニフォームを脱いで、ロングソックスにスパッツ、長袖のアンダーアーマーという恥ずかしい格好のまま、志木は言った。部活後の為、化学繊維と汗の蒸れた独特の臭気がする。
「志木、エロい身体してんなぁ……」
「は、恥ずかしいんだよこの格好」
顔を赤くして目を逸らす志木。芝里は惜しげもなく自らの裸体を晒し、小汚い志木をオカズにチンポをセンズリしていた。じゅぷじゅぷという卑猥な音と共に、黒くチンポが泡立っていく……
「っ!か、嗅ぐなぁっ!」
「あー……いいぜ、志木。たまんねぇよ…足も脇も、雄臭い匂いが蒸れてやがる…」
「う……い、あぁあああっ!!」
スパッツ越しに芝里は志木のチンポを撫で回す。汗と先走りでぐっしょり濡れた股間はすぐに硬度を増し、シルエットがくっきり浮かび上がった。
「し、芝里ぉっ!!」
「志木が俺をこんな風にしちまったんだぜ……、あん時俺の目の前で、よがりまくって……う、ぉぉおおっ!」
ぶしゅっ!と音がし、黒精が芝里自身の顔面にまで届き、生臭い匂いが鼻孔を刺激した。一直線に汚れた芝里は、だらしない笑みを浮かべている。
「お、俺もぉっ!い、イクッ!」
腰を一度激しく突き出し、志木はスパッツの中で果てた。じわりと粘っこい液体が、スパッツの先端から糸を引く。躊躇わず芝里はそれを舐めた。
「今度は俺の番だな」
「おい、止めろよ!……汚ぇから、うわ、んおっ!」
後ろから羽交い締めにされた志木は為す術なくみるみる汚れたアンダーアーマーを剥ぎ取られ、一糸纏わぬ姿になった。代わりに、芝里は志木のアンダーアーマーやソックスを律儀に履き直し、その汗や泥、スパッツに付着した精液まで自らのものにしようとしていた。
完全に逆転した姿になると、今度は志木の方が芝里を見て無意識にセンズリをこき始める。まだまだ精液はグレーの領域だった。芝里は身体に纏わりつく志木の汗臭い匂いを無心に嗅ぎ尽くしていた。
「やべぇ……アーマーって今まで気付かなかったけどマジエロいな」
「だろ?な、そそるだろ?」
「ああ……、すげぇ…んぐっ!見てるだけで、どうにかなっちまいそうだ…」
ぷんと香る臭いは最早どちらのものとも言えず、アンダーアーマーは二人分の汗で光る。
「俺……いつもこんなっ、エロい格好で野球やってたのか……あ、ひぃっ!…」
プシュッ!!
前触れもなく、唐突に志木は二度目の射精を迎えた。毛深い身体が跳ね上がり、足先が小刻みに震える。濃いグレーの精液が床にドクドクと流れ出た。
「段々黒くなってきてるな……」
「芝里のは完全に黒だよな」
「ん……何なんだろうな…?」
ふと正気に戻る二人。それが芝里の戦闘員としての準備が整った合図だとも知らず……
8
「芝里!」
突然名前を呼ばれたので、振り返ると櫛田が立っていた。上下共に揃いのジャージを着ている。
「先輩……どうしてここに?」
芝里は気が気ではなかった。何故なら、櫛田の首もとにも一瞬アンダーアーマーが見えた、様な気がしたからだ。
「へっへっへ……今日は朗報があるんだぜ」
ついて来い、と言われたそこは予備校の地下であった。芝里はそんな場所があるとも知らず、ただ言われるがままに後を追う。
(先輩のガタイ……ジャージ脱いだらどんな格好なんだろ)
思考が変わってしまった芝里は櫛田の裸体を想像し、固くなったチンポを左手で抑えた。
「ここだ」
ドアを開けて入ったそこには、だだっ広い空間が広がっていた。何台ものベッドに、沢山の怪しげな機械、人が丸々入るだろう試験管……。その中央に、白衣を着た男が立っていた。
「お連れしました、ドクター」
真面目な口調で急に跪いた櫛田に、芝里は面食らった。おどおどしていると、ドクターと呼ばれた男はこちらに近付き、ゆっくりと品定めをしているのか全身を舐め尽くす様眺めた。
「初めまして。ダークノアのドクターと云う者だ。櫛田君の上司に当たる……そして、これから君も私の部下になるんだ」
「は?」
何を言っているかわからず、芝里は聞き返した。だがドクターは一向に構わない様子で話を続ける。
「ダークノアっていうのは、ダーク様に仕える者達の集団さ。私達はダーク様に絶対の忠誠を誓い、この世界を支配する為に暗躍している。で、芝里君。君はダークノアに選ばれた存在なんだ。君も櫛田君の様に戦闘員として改造され、ダーク様にその肉体を捧げる事になる」
「そ、そんな事……!」
芝里は櫛田を縋る様に見つめた。櫛田は跪いたまま、一向に顔を上げない。
(嘘だ、こいつ頭おかしいんじゃねぇの)
ダークノアという悪の組織の存在を、常識ある高校三年生の頭脳は否定していた。しかし、芝里の脳内には「ダーク様」という単語が乱反射してこだましている。全身がむず痒くなる様な、そんな感覚があった。
「嘘じゃないんだ。その証拠に、君の精液は黒く変化しただろう?」
「!!」
「それに、同室の志木君を性の対象にしたね。ダーク様のお力……これは色々な形があって、私は総括してダークパワーと呼んでいるのだけど、その力に人の雄が触れると、その対象の肉体や精神を変える事が出来るんだ。特に、ダークパワーの供給目的に沿った男性への性的嗜好の変化、ダーク様に仕える為の肉体の増強と男性ホルモンの著しい増加が挙げられる。量と適性にもよるけど。そのダークパワーに完全に冒されると、精液は黒く変化し、新たなダークパワーの放出源となる。つまり、ダーク様の下僕に生まれ変わる。君はもう既に末期さ。精神を今から櫛田君に導いてもらおう」
「はっ!」
すくっと櫛田は立ち上がると、芝里と向き合う形になった。目は完全に芝里の肉体に注がれている。
「嘘……っすよね、櫛田先輩…あ…お、俺……そんな…う、あ……」
言葉も出ない芝里を、櫛田は無表情で見下ろした。だが、ゆっくりと笑い、
「すぐに俺と同じ身体にしてやるよ」
焦らす様にジャージのチャックを開いていく。綺麗に割れた腹筋と、臍に纏わりつく体毛が淫らであった。そのまま上着を脱ぐと、ガッチリ細マッチョに鍛え上げられた肉体を露わにする。芝里の股間は固く反応していた。
躊躇いもなく下のジャージも脱ぐと、パンツも履いておらず、そのままずる剥けとなった雄々しいイチモツがぶるんっと登場する。下半身は毛深く、籠もっていた熱ですね毛や陰毛が縮れていた。一年前の櫛田とは、思えない程雄臭く改造された肉体が、芝里に見せつけられる。
「あ……ああ………」
「これが戦闘員の姿だ。芝里も今から俺みたいになる、どうだ?俺のこのエロい肉体は?」
イヤイヤをする様に首を横に振る芝里。櫛田は乱暴に芝里を押し倒し、部屋着をビリビリに引き裂いた。力も常人では考えられない程強く、芝里はただ圧倒される。
「先輩……!助け……止めろ!先輩!」
「ダーク様の為に!お前もすぐに……!」
ズズッ、と櫛田の身体を黒がピッチリ侵食していく。芝里が見たアンダーアーマーの様なものが、櫛田の全身を覆った。
「ダークスウツさ。私が開発した。ダークパワーの具現化である黒精を身体に常に身に着ける事で、戦闘員達の能力や精神を一定以上に保つ。他の者に着用させ、ダークパワー漬けにする事だって出来る。着用者の意志で動き、自由な形態をとる為擬態だって容易い。私の最高傑作だよ」
ドクターが説明すると同時に、櫛田の指先からダークスウツが芝里の体に這い回っていく。
「あ、あ、あああああああっ!!気持ちいいっ!気持ちいいっ!やべぇ!頭が、おかしくなるぅっ!あ、イクッ!イクゥッ!!」
抵抗する様に、芝里のチンポから精液が飛び出す。だがそれすらも真っ黒なダークパワーなので、芝里を侵食するダークスウツのスピードを加速させるだけであった。全身をよがらせ、絶叫する様は、櫛田の戦闘員として植え付けられたら本能を満たしていく。
「ほら、もう少しで芝里も立派な戦闘員だぜ」
体位を変え、芝里の背中をぴったり抱きかかえる様に座らせる。櫛田のダークスウツに触れた部分から、ジワジワと芝里の皮膚が犯されていった。
「お、俺……は…」
身体を小刻みに痙攣させ、芝里は喘ぐ。ダークスウツに包まれた部分から既に肉体の改造が始まっていた。汗腺の拡大、毛根の増加、筋肉の発達、体臭の変化……志木のアンダーアーマーを着た時以上の興奮が芝里を凌駕していく。痛みと快感が押し寄せ、芝里の精神を更に変化させていった……
「あ……ひ……き、気持ち、いい……」
ダークスウツが首にまで迫る。四肢を弛緩させ、為されるがままに芝里は櫛田に絡まれていた。手はこぼれんばかりに張り詰めた胸筋を撫で、膨らみ肥大化した乳首を探る。汗の滴るもみあげを舐めると、芝里は敏感に感じてしまい、全身を快感に身震いさせた。足は背後から回され、巧妙に芝里のチンポを扱いていた。時折噴火の様に黒精がブシュッと飛び出、櫛田の足裏をベトベトに汚す。芝里の背中にはぴったりと櫛田の汗ばんだ肉体が密着し、尾てい骨に櫛田の禍々しいチンポが固く当たっていた。
「俺達はダークノアの戦闘員だ」
「俺達…は、戦闘……員…」
虚ろに芝里が後を続ける。
「ダーク様に改造され、忠誠を誓う」
「は……ひ、ダーク…様ぁ……」
ダークと言う度に芝里の全身は跳ね上がった。もう既にダークスウツは喉仏を隠していた。
「芝里、お前は何だ?」
「う……ぐぅぅ……、俺は……ダークノアの戦闘員…」
ダークスウツが一気に顎先まで覆った。
「うおあぁっ!!俺は、ダーク様の下僕!ダーク様に永遠の忠誠を!」
心身共にダークノアの戦闘員と化した芝里は、そう宣言すると最後にもう一発射精した。そのまますくっと立ち上がり、右手拳を左胸に水平に付ける。ダークノアの忠誠のポーズだった。
「改造して頂き、ありがとうございます!ドクター、先輩!」
「おう、これで立派な仲間だな!一緒にこれから頑張ろうぜ!」
「ウッス!!」
ほとんど瓜二つの肉体に改造された芝里と櫛田は、嬉しそうに互いの身体を貪り合った。ダークスウツは二人の意志を汲み、二人はダークの意のままになる。その下で、芝里の肉体は更に改造を続けられていたのだ。より毛深く、より男らしく、より櫛田の様に……
「次はお前の番だ、芝里」
「ウッス!!先輩!志木も俺達みてぇな淫乱戦闘員にしてやりましょう」
アンダーアーマーよりもキツく、密着し、快感を与えるダークスウツを着せたら、志木はどうなってしまうんだろうか?
快感と改造に苦しむ志木を思い浮かべ、芝里は自らの堕ちた姿にルームメイトを重ね始めていた。
9
一方、志木は嵯峨に連れられて空き教室で向かい合っていた。嵯峨は志木の一つ上の先輩で、丁度櫛田と芝里の関係と同じ構図である。それに、一年前には嵯峨は櫛田と同室であり、ダークパワーにほぼ同時に冒された二人は特別な仲でもある。
大学の名前が筆記体で書かれた野球のユニフォームを着て、志木の進路や成績について嵯峨は話した。プロ野球選手の様な肉肉しい身体つきは、汗ばんだアンダーアーマーによってくっきりと輪郭が露わになっている。キャップを外した頭は志木と同じ坊主頭で、ゴツゴツした男臭い顔が太い眉や一重瞼のせいで余計に暑苦しく見えた。高校時代と違い、顎に若干の髭を蓄えている。
「でな、お前さんの弱点は英語のココなわけだ……」
そんな武骨な造りの割に、嵯峨の頭はなかなかに良かった。志木は納得しながら嵯峨の話に耳を傾けるが、やはり視線は嵯峨の雄々しい肉体を盗み見ている。ズボンに張り付いた太腿、ヒラメ筋のぼっこり浮き上がったソックス、谷間が出来るユニフォームの胸元、腕先まで覆うアンダーアーマー、汗だくの坊主頭、そして……志木は何より嵯峨の笑った顔に心惹かれていた。男臭い顔がくしゃっと丸まる様に笑う開けっぴろげな笑顔が、志木の股間を熱くしていた。
(嵯峨先輩の汗はどんな味だろ…)
思考を徐々に蝕む、性欲に支配された妄想。嵯峨が淫らに喘ぎよがる姿にそれは変わり、同時に志木は嵯峨に抱かれている。そして、芝里の事を考えた。頭が良く、律儀に割れた腹と胸、長い首に、短い髪、要所が力瘤の様に膨らみ、淫らな笑いと野獣の様な喘ぎ声。
(うっ……!!)
我慢出来ず、志木は着衣したまま射精してしまっていた。パンツ代わりのスラパンがぐっちょりと湿る。
突然、間の抜けた音がし、嵯峨がケータイを取り出した。手で断り、教室を出て行く嵯峨。
「お、もう終わったか……せっかちだなぁ、相変わらず……こっちは準備万端、え?……話と違うぞ!!……ん~、まあそれなら…いっか……じゃ行くから」
ケータイを切ると、嵯峨は志木に向かって言った。
「ここからが本番だ。ちょっと来て欲しい」
志木は嵯峨に言われるがままに付いて、ビルの地下へと向かった。それが志木の人生を変えてしまう罠だとも知らず……
10
「先輩……ここは…?」
恐る恐る尋ねる志木に、嵯峨は振り向きもしなかった。ユニフォームにキツく締められたらケツ筋が一定に揺れ、後ろには少しだけ汗の臭いが残る。志木も緊張と室温の高さから、ワイシャツの背中にべったり汗をかいていた。不快そうに胸元をはためかせ、風を入れる。
ぴたり、と足を止め、嵯峨は口を開いた。
「いいか、大切なのは快楽に従順になる事だ。そうでもしないと、受験――いや、これからやっていけないからな」
「先輩?」
振り向いた嵯峨の顔はイヤらしく歪んでいた。股間はユニフォームを押し上げ、泥と汗の臭いがムッと押し寄せる。
「ここはそういう場所だ。生徒はみんなこの地下で欲望のままに戻り、ストレスから解放される。ほら、お前も自由に我慢しないで……」
嵯峨が一歩近寄り、手を掴んで、片方は股間を抑えた。
「教室でイッちまってたんだろ?俺の汗臭ぇ体臭嗅いじまって」
「ち、違っ……」
「おら、もう固くなってんじゃねぇか。なんだかんだ言って、お前もセンスあんじゃねぇか」スラックスの上から、嵯峨は志木のチンポを扱き上げる。熟練の手付きは、志木をすぐさま絶頂へ導いて行った。志木は快感と憧れの先輩に裏切られた絶望が入り混じり、混乱と恐怖、そして悦びを感じていた。
「あ、ぁぁあぁああ!い、イクッ!イクッす!!」
涙と共に、志木は果てた。スラックスにまで精液が浸透し、嵯峨のゴツゴツした手を真っ黒に汚した。イカ臭い匂いが充満し、完全な素体として志木は成熟していた事が判明する。
「へへっ、このカタブツが。俺だって最初はやっぱり抵抗があったけど、慣れちまえば最高だぜ……ほら!」
ユニフォームを脱ぎ捨て、ガタイを黒のアンダー一式に揃えた身体を見せつけ、嵯峨は扇情的に厚い胸を揉みだした。同時に、部屋の明かりがつき、周囲にあの一言も口をきかなかった同級生達が裸で絡んでいる姿が見える。授業中の真面目な態度とは裏腹に、痛みや快感に喘ぎ、真っ黒な精液まみれになって楽しんでいる様だった。
「あ、あいつらも……こんな…」
「そうだ。全てはダーク様のお力……お前もすぐに俺達と同じ様にしてやる、あいつみてぇにな!」
嵯峨が指を差した方向に、他の生徒達と同じく全裸となった芝里が現れた。
「芝里!」
志木は縋る様に叫んだ。だが、その姿がすぐに見慣れた肉体では無いことに気付く。
ギラギラと脂ぎった肉体に、発達した筋肉が艶めかしく光る。下半身の体毛が濃くなっており、汗ばんだ胸には肥大化した乳首があった。何より、その締まりのない顔――ドスケベに変えられ、それを受け入れた芝里の頭は志木に対する欲情で一杯になっていたのだ。
「あ……志木ぃ、俺、やべぇ、もう駄目だぁ…我慢出来ねぇ淫乱戦闘員に、ぐひっ!志木もされちまうなんて考えたら、それだけでイッちまう……あぁぁぁあ!も、漏れるっ!」
どぼどぼと小便の様に手も使わず精液を放出させた。志木はその芝里の淫蕩な姿に絶句し、更に訳が分からなくなっていく。
「芝里、志木も包んでやれ」
「はっ!了解っす!!」
近寄る芝里に思わず後退りをする志木。しかし、視線は二匹の雄のチンポに釘付けであった。脳の髄までダークパワーに汚染された芝里は、その力を開放させ全身をダークスウツで覆っていく。
「う……はぁぁぁぁ……」
芝里は快感に身悶えすると、ぴっちり顎から下が邪悪な黒に染まっていた。志木はもう逃げるのを止め、その非現実的で変態的な光景に見入っていた。
周囲の全員が同じ姿に――嵯峨のアンダーも同じダークスウツへ――変貌していく。
「い、や、止め、うおおっ?!嫌だ!止めろぉぉっ!!」
芝里が志木を抱き締めると、ワイシャツとスラックスの間から、ダークスウツが侵入していく。志木はむせかえる様な芝里の雄臭い汗の匂いを嗅がされ、顔を歪める。志木の足先の泥が落ちないソックスが数秒ごとに震え、その度に全身をダークスウツが侵略していった。
「気持ち良いだろ?」
「う…ひ……気持ち…良い…」
荒い息で志木は答える。汗が坊主頭の中で雫になっていた。
「戦闘員になって、ダーク様にお仕えすると、これがずっと続くんだぜ」
「うあっ!!……ずっと、気持ち良い……?」
志木の目が虚ろになり、ワイシャツの中に黒が侵蝕しているのが分かる。
「嵯峨先輩もダークノアの戦闘員なんだ。あのガタイ、最高だろ?志木も戦闘員になったらすぐ嵯峨先輩みたいな身体に改造して頂けるんだぜ」
「おう!志木、おめーも俺等みたいな変態になろうぜ!!」
「あ……あ…せ、先輩…」
志木の心では激しい葛藤が行われていた。憧れの嵯峨と親友は悪の手先の淫乱戦闘員……、そして、志木もまた同じ姿になろうとしていた。
「もうすぐ完成だぜ、志木戦闘員」
「ぐぬ、ぬぁぁぁああああっ!」
痛みが激しくなり、筋肉が悲鳴を上げる。確かに肉体は急速に成長していき、瞬く間に嵯峨を小さくした様なガタイへと改造されていった。同時に、ダークスウツの下では芝里達と同じ処理が為され、より一層毛深い姿にされていく。チンポは太くなり、ズル剥けに変化した。ブシュッ!と弾ける様に黒精が噴出し、覆い被さった芝里の腹部を汚す。ダークスウツは完全に志木の身体に定着していた。
「ああ……お、俺は…」
ダークスウツに包まれた両手で頭を抑える志木。否定しようとしても、自らのその姿が全てを物語っていた。
「ほら、最高の気分だろ?志木」
芝里は濡れた志木の坊主頭を舐め、チクチクした感触を楽しむ。志木はぞくりと全身を身震いさせ、電撃が走る様な快感に身体を捩らせた。
「う…ぐ……あ、熱い……全身が蕩けちまうぅ!!」
着ていた全ての衣服を脱ぎ、ダークスウツのみの姿になった志木は、他の戦闘員と何ら変わる所は無かった。
「志木、おめえもやっと堕ちたか」
ダークスウツに引き締められた肉体を密着させ、嵯峨はポンと志木の肩に手を置いた。その時、志木の中で戦闘員として生きる覚悟が芽生え、急成長していく。二人の見知った戦闘員に挟まれ、志木を汚染したダークパワーはその傷付いた心を蹂躙していった。
「…ウッス、俺も立派な戦闘員に改造して頂きました!!」
自らの言葉に驚く志木。しかし、肉体は既にダークスウツに支配され、頭の中も淫乱戦闘員へと洗脳されきってしまう。
「ダーク様に永遠の忠誠を……」
こう宣言した瞬間、志木は身も心もダークノア戦闘員に改造されきったのであった。
嬉しそうに嵯峨の極太のイチモツを受け入れ、自ら舌を使い芝里のイカ臭いチンポをフェラするその姿が何よりの証となった。
11
「今日呼び出したのは他でもない」
「「はっ!ドクター!!」」
芝里と志木が戦闘員に堕ちてから1ヶ月が経っていた。化学班として選ばれた彼等は、ダークパワーとドクターの洗脳増幅装置により絶対的な忠誠心と圧倒的な知能を手に入れていた。
「壮年以上の戦闘員化に関する実験に、素体を用意した。これを見てくれ」
画面に現れたのは、手足を広げて拘束された中年男性二人であった。どちらも深い眠りについており、がっくりと首をうなだれている。片方は警察の制服を着ており、実直そうな顔立ちをしていた。もう片方は迷彩服にロングブーツと厳めしい格好で、厳しさがたたえられた顔が苦しげに歪んでいる。
「お、オヤジ……」
志木は迷彩服の方を見て驚きのあまり口に出していた。一方、警察官の方は芝里の父親であり、口に出さずとも表情でその驚愕が伝わる。
「そう、君達の父親さ……。上質な肉体に、健全な精神。これがダークパワーに侵された時、新たな戦力が手に入る」
ドクターが手元のボタンを押すと、画面の中の二人に向かって長い管が伸ばされていく。強引に口に装着されると、電流が一瞬迸り二人の中年は痛みで目を覚ました。
「ぐ、ああ!!」
「こ……ここは?!」
悲鳴にも似た疑問に答える者はいない。その代わりに口に装着された管から濃厚な黒精が流れ込んでいく。
「んっぷ!んおあぁぁっ!!」
「うぐっ!ぐわああああ!!」
圧力に耐えかねて口を開けば、窒息する勢いで黒精が体内に流入していく。口をぴったりと覆った管は、一滴も漏らさず二人の中年に黒精を注ぎ込んだ。
「オヤジ……どんどん俺達みてぇになっていくぜ!」
「あぁ…、やべぇ!俺、興奮してきた…」
職業上、厳しく生真面目だった二人の父親は、今正に性的な蹂躙を受けている最中なのであった。
完全にダークパワーを植え付けた後、管はしまい込まれ、再び二人は放置された。しかし、先程までと違うのは、二人とも覚醒しており、尚且つ自らの肉体と精神を蝕んでいくダークパワーと闘っているという点である。
「う…あ……ぐわあああああっ!!」
最初に絶叫したのは、警察官である芝里の父親であった。固く引き締まった肉体は更に成長を続け、皮膚感覚を鋭敏に改造していく。ズボンに擦れたチンポが肥大化し、イヤらしい先走りが内股をぐっしょり濡らしていた。
「ぐがっ!!があぁぁあぁああっ!!」
共鳴する様に自衛官である志木の父親も天を仰いで叫び出す。はだけたジャケットの中の黒いタンクトップが胸筋で押し上げられ、生えていなかった胸毛が喉元まで出現している。また、脂汗が伝い、脇や股の付近に大きな染みを作っていた。獣じみた叫びは、野太く野性味を感じさせ、鋭い目つきは今や血走ってさえいた。
中年達はまるで初夜の如く鋭敏に肉体を反応させ、声の限りに叫んでいる。息子達はその様子を淡々と、しかし興奮を抑えながら記録していく。
「ダークパワーに汚染されきった様だな……、二人とも、今からお前らの父親達を部下にしに行け」
「「はっ!ダーク様の為に!!」」
二人は嬉々としてその呪われたダークスウツの姿で父親達の目の前に現れた。自らがそうされた様に、自分達もまた、ダークスウツを分け与え男達をダークの下僕へと洗脳させていくのだ。
「ぐおおおっ?!ま、正人?!」
快感に呑まれながらも、正常に息子を認めたのは芝里の父親だった。
12
「父さん……」
「正人っ!そ、その格好は?!」
苦しむ父親に尋ねられ、芝里は誇らしげにダークスウツを撫でる。
「ダークスウツだよ。父さんも早く堕ちて着れるといいね」
「くっ……はああぁぁあっ!!」
全身を激しく揺らし、悪の力に対抗する父親。それを嘲笑うかの様に肉体はより淫乱に改造されていく。
「正義感に溢れた父さんも、今から俺達みたいなダーク様の下僕になって、戦闘員として悪の限りを尽くすんだ……そそるだろ?地に堕ちた警察官は父さんで5人目だ」
「俺は……そんな風にっ、ならな゛い゛ぃぃぃっ!」
口の端から涎を垂らし、父親は叫んだ。芝里は目の前で大股を開き、見せつける様にダークスウツに包まれたチンポを扱き始めた。
「俺がどんな風に改造されたか、戦闘員がどれくらい素晴らしいか父さんに見せてやるよ」
片手でアナルに指を抜き差ししながら、片手で太く大きくなったチンポを扱いていく。
「や、止めろ……正人、目を覚ませ……」
「んああっ!堪んねーぜ!!父さんも本当はもう俺をオカズにチンポ擦りたくて仕方ねぇんだろ?」
ポタポタと先走りが伝い、アナルまで濡らしていく。ぐちゅぐちゅと卑猥な音が響き渡り、濃厚なイカ臭さが辺りに立ち込めた。
「うおおっ!イクッ!!」
ビュッ!!と飛び出した精液は、父親の制服にべっとりこびりついた。あまりの勢いに、顔までかかっている。その姿は、正に悪に堕ちていく警察官そのものであった。
「う……あ…ま、正人……」
芝里の体臭と同じ様に、父親の体臭も変化していた。自分の汗や、頭、脇、足の匂いがとてつもなく魅力的に感じていく。
父親のチンポはもう限界にまで勃起していた。ダークパワーに肉体が汚染された事と、芝里の言った様に自らの息子に欲情していたからだ。
「父さん、すぐに楽にしてやるから」
怪しい手付きで制服のベルトを抜くと、パンツごとズボンを引き下ろす。パンパンに怒脹したチンポかイヤらしく糸を引き、ぶるんっと揺れた。
「や、止め、はぁぁぁぁああっ!!」
パクリと口にイチモツをくわえると、芝里は実の父親をフェラし始めた。与えられたらテクニックは並のものでなく、舌が縦横無尽にチンポを責め立てた。父親は敏感になった性感帯に抵抗する事も出来ず、ただ叫び通しながら全身を弓なりにさせていた。
「ぐぅ、んはぁっ!うあっ!ひがあああっ!」
獣の様な唸り声と、脂汗が父親を立派な雄へと変えていく。既に肉体は戦闘員として完成しつつあった。
「あっ!で、出るっ!正人ぉっ!あがぁっ!がああああぁぁっ!」
父親は泣き叫びながら芝里の口の中で果てた。芝里は満足げに、口の端から父親のザーメンを垂らし、その行為を見せつける。その時、父親の心は完全に悪に屈したのだ。
ぞわり、と一瞬悪寒が走った後、全身の皮膚を這い回る感覚が父親を襲う。
「お、俺は……正人を……」
――許されたいか。
「あ…貴方は……?」
――ダークだ。我に身も心も捧げよ。
「んはぁっ…ダーク……様ぁ」
――お前の息子は私の下僕になった。お前も愛する息子と同じ姿にしてやろう。
「そうすれば……許…される」
――そうだ。
「ダーク様ぁ、俺も正人と同じ、淫らな……雄野郎にぃっ!!」
――ククク…すぐにしてやろう。
身体が一回大きく揺れ、稲妻に撃たれた様な快感が迸る。
「うわあああああああああっ
浸食するダークスウツは自らのチンポとアナルから溢れ、瞬く間に全身を包んでいく。制服の下にダークスウツは潜り込み、首元にしか見えなかったが、完全に全身を覆うと鎖が外れ、芝里の目の前に着地した。先程まで泣き叫んでいたのが嘘の様に、固く引き締まった表情をしている。手早く制服を脱ぐと、芝里と同じダークスウツ姿になった。父子が堕ちるという、前代未聞の事である。
警官の帽子だけを着け、芝里に向かい敬礼をする――勿論、ダークノア式の敬礼だ。
「私、芝里章一はっ、息子である、芝里正人様にっ、ダークノアの戦闘員になる補助をして頂きっ、無事淫乱なダーク様の下僕にっ、生まれ変わる事が出来ましたっ!ありがとうございましたっ!!」
律儀に一礼をすると、敬礼を解きダークスウツにより露わにされた雄々しい筋肉を無防備に晒した。
「父さん、俺に犯されてどんな気持ち?」
「はっ!自分はっ、実の息子にチンポをしゃぶられっ、興奮しておりましたっ!変態に改造されっ、今はダーク様に言い表せない程の感謝をしております!」
「俺の部下になってどう?」
「はっ!正人様のお姿を見れるだけでっ、幸せでございます!どんな事でも自分をお使い下さいっ!!」
答える度に、父親である章一のチンポはビクンと胎動していた。真っ黒な先走りが、二人の戦闘員の間で溜まっている。
芝里は自ら身を寄せて、汗臭い父親の脇を嗅いだ。その後、精液の入っていた口で、章一の唇を奪う。
「ぐむっ!うぐっ!んめぇっす!正人様のキス、雄臭くて最高ですっ!!」
「父さんもこんなに変態に堕ちるなんて、俺も、うあっ!嬉しいよ」
戦闘員に改造された父子は、淫乱の限りを尽くしていった。
13
「んっ?!あ、ぐあっ!!ウオオオオオッ!!」
「親父、俺の生まれ変わった姿、見てくれよ」
志木は父親に見せつける様に汗や淫液で濡れた肉体を開いていく。
「な、何を飲ませたっ?!か、か、体が、あ、熱いぃぃっ!!」
盛り上がった筋肉を更に膨らませられ、迷彩服が一回り小さくなった様に見える。タンクトップに大きな乳首がくっきり浮かび、志木によく似た顔は坊主である事も相まって、よがり狂う姿まで瓜二つであった。
「記録するから、親父、脱いで貰うよ」
迷彩服を無造作に、しかし圧倒的な人外の力で裂くと、父親は軍用のブーツに黒のタンクトップ、そしてケツワレだけの姿になった。地肌は毛深く、ゴリラの様に既に変わっている。
「思った以上にダークパワーが全身に回っている模様。どうしますか?」
「ヒト化はもういい。上手く戦闘要員に改造しろ」
「了解」
ドクターとの通信を終えると、志木は父親の肉体を愛撫し始めた。全身が性感帯となっている父親は、情けなく喘ぎ、息子に攻め立てられていく。
「どうしちまったんだよぉ……和真……うひっ!んをっ!!」
「親父もダーク様に改造して頂いたらわかるぜ……男が如何に素晴らしいか、ダーク様が如何に偉大か」
「や、止めろ!」
志木の手がケツワレに掛かる。肛門をダークスウツに覆われた指で拡張していき、凶悪に改造されたチンポをぶち込んだ。
「ぐあああっ!!」
「んっくぅぅっ、親父ん中サイコーだぜ!!」
対面で腰を振る志木に、拘束され立ったまま犯される父親。最奥を突かれる度に、脳の髄まで快楽が駆け巡った。痛みは快感に変わり、快感は服従へと父親の思考を変えていく。
「あ……ぐぁぁぁああああっ?!」
自らの変貌に戸惑い、その鍛え上げられた肉体を痙攣させる。同時に、志木のダークスウツが父親の肉体に侵蝕を始めた。瞬く間にそれはスライムの様に父親の全身に張り付き、息子と同じ格好にさせられた。
「へへ……ばっちり似合ってるぜ、親父。俺も、もうすぐ……うっ!イクッ!!」
ビュルルッ!!
「う……はぁぁぁん……」
感極まったかの様に、父親は恍惚の表情を浮かべ、たっぷり腹に息子の黒精を植え付けられた。割れた腹筋が不様に膨れ、ダークスウツを押し広げる。涙と涎が顎髭に染み、漆黒に染まった全身に滴った。
もう一組めの、ダークスウツに侵蝕された父子の誕生であった。
全身を震わす度に、射精への快感が高まり、意識せずにチンポから真っ黒な精液が飛び出す。父親は志木と繋がったまま、何度も果て、あられもない嬌声をあげた。
「こ、壊れちまいます!!か、和真、さ、様ぁ!!」
思考の汚染も進み、息子を上官として認識し始める父親を、志木は興味深く観察していた。
「親父、てめぇがどんな風に改造して頂いたか、教えてくれよ」
「は、はい!!俺は、志木達貴は、息子である和真様にダーク様の下僕として目覚めさせられました!」
「そうだ、ダーク様の為に」
「ダーク様……」
無意識の内にダークの名を出していた達貴は、一瞬困惑した表情を浮かべた。
「ダーク様……ダーク様……ダーク様……んぐっ?!うあっ、うああああ?!」
汗の光る頭を抱え、達貴は苦しみ悶えた。一気に全身に回ったダークパワーが達貴の記憶や経験を塗り替えていく……
「ダーク……様……っ!!」
再びチンポが勃起すると、達貴は苦しむのを止め、さっきとは打って変わった邪悪な笑みを浮かべ立っていた。ダークスウツは完全に達貴を覆い、彼を個人・志木達貴から一介の戦闘員へと貶めていた。
「俺はダーク様の下僕……、俺は雄好きの淫乱戦闘員……」
ダークノアの敬礼をし、志木和真に向き直った。
「和真様……俺を好きにお使い下さい」
逞しい肉体を大の字に広げ、惜しげもなくダークスウツにぴっちり包まれたその淫乱な姿を息子に晒した。いや、達貴は最早和真を息子だとすら思っていなかった。従うべき偉大なる上官……、自らを戦闘員に改造した恩人なのであった。
「ククク……、従順な雄に堕ちたな、え?親父?」
汗でドロドロの身体を密着させ、無骨な指で厚い胸を撫で回す和真。達貴は熱い吐息を吐き、感じ入って目を閉じた。
「ん……あ…ああ……」
口から漏れる声が、虚空に響く。和真が粘っこいキスをし、達貴もそれに積極的に応じた。二人の顎先に互いの唾液が伝う。
「あぐっ!!で、出ちまいますっ!和真様、ひああああああっ!!」
どす黒い精液が、弧を描いた。
14
「ヒト化に関しては、もう少しデータが必要かと」
「そうか、で、今回出来た二人はどうだ?」
「検体番号001芝里章一の方は、順調であります。警察内部の潜入と戦闘員の選別・増加の任務を行っています。検体番号002志木達貴は……、肉体と精神がダークパワーに侵されすぎた様で、平常の生活には戻れませんでした」
「今は?」
「地下で実験用の素体として研究中です」
「なるほど」
狭い部屋に、異様な姿の男が立っていた。全身筋肉質で、伸びすぎた坊主頭にぼうぼうの無精髭。ダークスウツは汗でぬらぬらと光り、全身をタイトに締め付けている。ムッと籠もった男臭いというより、最早獣じみた臭い――それすらも、今の男にとっては最高のオカズであった。
ギラギラと光る目は、油断無く辺りを警戒し、常に緊張している。太くなりすぎたチンポにはカテーテルが挿入されており、頑丈に固定されていた。
不意にサイレンが鳴ると、男は全身を硬直させ、ピクピク痙攣する。瞳孔は収縮し、指先がガッと開かれる。足首に巻かれた電極から、性刺激としての電流が流れたのであった。
「グォォォォオオオオッ!!」
獣の様な唸り声を上げ、カテーテルに黒精が流れていく。研究用としてのストックがなされているのだ。
男は涎まみれの顔で、満面の笑みを浮かべた。これで俺はまたダーク様の役に立つ事が出来た。
「今日も上質な黒精だな、親父」
志木和真がモニター越しに話しかけた。男は敬礼しこれに応える。
「ありがたき幸せです、和真様。ダーク様の為に」
「ダーク様の為に」
男は再び自らの肉体をオカズに新たな自慰を始めた。